がぜあすふぉーむ(ませ先生のブログ)

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gaseous・人望

・gaseous
半フィクションで綴る麻雀に関する物語

今回のメンツ

参加者

南雲(ませ)・打ちたがり。すべてを守備に考えて動く打ち筋。スピードよりも打点と守備を考えて打つ
ムトゥ・南雲の友人。流れを主に考え、ツモが信条。フリーにも良く通う
オスギ・南雲の少し下の後輩。強く、心を折る事の無い打ち手。南雲はいい意味であまり打ちたがらない
ナミ・南雲の少し下の後輩。荒れた麻雀を好むため、安定した成績は残せていないが麻雀熱は高い
白雨・南雲のなかなか下の後輩。整った麻雀を好み、南雲やナミのような荒れた打ち手とは相性が悪いらしい。疲れが麻雀に出てしまうので、五人麻雀を好む

声をかけた人

ウサギ、ドラク・南雲の一年下の後輩。皆うまいが今回は参加せず
プリン・南雲の一年下の後輩。半分冗談で声をかけたので話には登場せず
ギン、ジョンフ、ジャス・南雲のかなり年離れた後輩三人、期待の新人だが今回はメンツに入らず



麻雀が打ちたい。
それもアガる為の麻雀ではなく、記憶に残す為の麻雀。
もちろん勝つ事も重要な事ではあるが、それよりも自分の打ち方から外れずに最後まで打ち続けプラスで帰る事が重要。
そして、メンツも勝ってうれしくなるような気合の入ったメンツ……

「そんなメンツって集まらないかな?」
「雨降ってるしな、無理だろ」
「そうだよなぁ」

久しぶりの雨が降る東京の夜七時、しかも平日。普通はメンツなんて揃うわけがない。
半分諦めつつも、電話で、メールで、メッセンジャーで、南雲はメンツを捜していた。
メッセンジャーの相手はムトゥ、南雲が麻雀において一番の好敵手だと思っている人間だ。
麻雀に対する姿勢、強さ、卓での態度、どれをとっても尊敬に値する。
南雲が麻雀が打ちたいと思った時最初に声をかける人物、それがムトゥだった。

「俺は……いいぜ。行ってやるよ」
「本当か!? それは嬉しいな」
「ここで嘘っていったら?」
「殺す」
「はは、今日はやる気まんまんだな。そんなに打ちたいのか?」
「三人集まったらオスギを呼ぶくらいだね」
「それはマジだな……」

オスギ、麻雀もうまく懐具合も良好。
ほぼ毎日フリーに通う人間であり、呼べば確実にメンツに加わってくれる素晴らしいメンツ。
しかし南雲はいい意味でオスギを嫌っており、御前とは打ちたくないと面と向かって言ったほどの人間、それがオスギだ。

「それじゃメンツ集まったら呼んでくれ」
「おうよ」

南雲は次のメンツを捜す為、携帯電話を手にとった。
電話する相手はギン、南雲の五つ下の大学の後輩だ。
普段はノーレートで打ち、レートがあったとしても食事代程度のもの。
そんなギンだが大学が冬休みに入り麻雀を打つ機会も減り、麻雀欲を持て余しているとのこと。

「あー、ギン? 南雲だけど」
「こんばんは。ませさんですか、どうしたんですか?」
「麻雀が打ちたいそうだけど、今夜はどう?」
「マジですか……打ちたいんですけど、今日は無理ですね」
「了解。残念だ」
「またお願いします」

ギンは礼儀正しく、麻雀に対する情熱もなかなかの物。
もちろん打ち筋もピントを外しておらず、大学生にありがちな牌合わせの域はとっくに越している。
長いスパンで打った事がなかった事がない相手として打ちたいと南雲は思っていたが、またの機会となった。
南雲はメッセンジャーを立ち上げ、ギンの同輩であるジョンフにメッセージを送る。

「ジョンフ、ギン駄目だったよ」
「そうですかー、残念ですね。ギンもジャスも打ちたがっていたんですが」
「ジョンフ来てよ。たぶんオスギは呼べば来るから」
「ませさんにムトゥさんにオスギさんて、それなんて陵辱ゲ?」
「気のせい気のせい、麻雀運がよければ勝てるゲームだから」
「勘弁してください」

続いてナミに電話をかけるが、ナミは電話に出なかった。
この時間帯はバイトに出ている事が多いナミ、仕方ないと他のメンツにかける。

「ドラク?」
「おはようございます」
「おはよう、そして要件はわかっていると思う」
「マジ勘弁してください」
「OK、その返答は想定していた。だが断る」
「明日も手伝いあるんですよ……」
「うむ、頑張れ。またの機会に」

どんどん絶望的になっていくメンツ集め。
ここで切り札のウサギに電話をかける。
ウサギ、南雲の後輩で体育会系肌。
先輩の話を良く聞き後輩からの信頼も厚いが、頼まれるとなかなか断れない人間なのが傷。
麻雀を打っていて疲れで寝てしまう事もたびたびなので、呼ぶ人間も悪いと思い遠慮をする。
しかし、ここまでメンツが揃わないと仕方がない。南雲は電話をかける。

「アンニョーン」
「あー、ウサギさん? 今夜暇で暇で仕方なくて明日もバイトがなくて気力体力ともに充実しているようだったら麻雀打ちませんか」
「明日バイトです……すいません……」
「OK、理解した」
「ちょっとチャットのヤツラに聞いてみますよ」

ヤツラとは大学のサークルの人間で構成されたIRCチャットに参加している人の事。

「えーと、反応です。『寝言wwwww』『ハンゲでおkwwwww』」
「わかりやすいな」
「こちらは全滅ですね」
「了解……今夜は無理かな」
「またお願いします」
「はーい、おつかれー」

ウサギとの電話を終え、南雲は今夜は無理かなと腹をくくる。
ムトゥとのメッセンジャー窓を開き、今の状態を報告する。

「ムトゥさん、今夜は無理っぽいわ」
「そっか、ませさんがオスギでもいいって言うくらいだからなー。かなり打ちたいってのはわかるんだけど」
「めっちゃ打ちたいよ。俺、人望ないわ」
「そりゃねぇ、ませさん麻雀では嫌われ者だし」
「普通じゃない麻雀打ってるし、わかってるけどさ。キツいわー」

そんなやりとりをしていると電話が鳴る。ナミだ。
夜の九時前と言う事はまずバイトが終わったという事であり、疲れているだろう。
たぶん誘っても無理だろうなと思いながら南雲は通話ボタンを押す。

「ナミです」
「ナミー、打ちたいんだけどー」
「いいですよ」
「え」
「でも、まだバイト代もらってないんで鉄砲になっちゃうんですけど。今夜ですよね? 家帰ってお風呂入ってからなら」
「いや、全然構わない。負けたら廻銭するし、それに勝てばいいじゃない」
「勝てばいいですよねー」
「俺とムトゥさんとオスギだけどね」
「それで勝てといいますか」
「おう」
「はぁ……それじゃ時間と場所決まったら連絡お願いします」

南雲は終話ボタンを押すやいなや、すぐさまムトゥのメッセンジャーにメッセージを打ちこんだ。

「な み か く ほ」
「マジでか」
「お す ぎ で ん わ す る」

メンツは三人まで決まった、後はオスギが捕まれば。
そんな期待を胸にして、南雲はオスギへと電話する。

「オスギ? ませだけど、今夜麻雀どうかな」
「今夜スか? 構いませんよ」
「ありがとう」
「明日就活なんでスーツですけど」
「問題ない、時間と場所決まったら連絡するよ」
「晩酌してますわ。それじゃ」

メンツは揃った。
その旨をムトゥに伝えると、思いがけない返答が返ってきた。

「四人揃ったなら、白雨も捕まるんじゃね?」

白雨は南雲の後輩であり、麻雀熱も高い。
しかし一晩となると集中力が続かない事を理解しており、五人麻雀の時にだけ打つという事にしている。
初セットで集中力を切らし、南雲にチップ二箱ふっ飛ばされた事から南雲をメッコメコにする事を誓っている。

「あー白雨? チャットで知っていると思うんだけど、メンツ四人揃ったから五人目としてどうかな?」
「五人目ですか。明日バイトあるんで途中抜けでいいなら」
「了解。それじゃ早めに始めようか。夜十一時に池袋西口で」
「わかりました。それでは」

メンツは揃った。
ナミとオスギに電話を入れ、ムトゥとメッセンジャーを繋ぐ。

「ムトゥさん、メンツ揃うとは思わなかったよ」
「人望あるじゃん」

PCの向うでムトゥが笑っている事を感じる。

「まあ集まってもらった所で悪いが、俺が勝つよ」
「俺調子悪いからなー、でもませさんが勝つ事はないな。俺勝つから」
「それじゃ、池袋で」
「おう」

メンツを募って二時間、十人を超す人間を誘い集まった五人。
南雲は笑顔のままパソコンの電源を落とし、机を片づけ、出かける準備をする。
胸ポケットからサングラスを取り出してかける。気合は充分だ。
最後に窓を閉める時に、南雲は気がついた。雲が無く星が出ている事に。

拍手がやんだ。
幕が開く。

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